サッカー漫画の主人公だけで1チーム組めるのか
こんにちは。
先日の記事も合わせて、超久しぶりの更新です。
単行本単位の感想自体は読書メーターで続けているのでよかったらご覧ください。
さて、サッカー漫画の主人公といえば、一昔前はFWかせいぜい攻撃的MF、とにかく積極的にシュートにいきやすいポジションというのが当たり前でしたね。
サッカーの華といえばゴールな訳ですから、当然といえば当然の話です。
しかし、ジャンルとしてのサッカー漫画が成熟してきて、作品が量産されて飽和状態に陥っていくにつれ、差別化のためにあまりスポットの当たっていなかったポジションを主人公とする作品も増えてきました。
あるいは、ファンタジスタがもてはやされた90年代から、現代サッカーのスタイルが変化し、各ポジションの役割もまた変化したことも原因かもしれません。
というわけで、そろそろ主人公だけで1チーム11人作れるのでは?と思ったので試してみたいと思います。
なお、チームを成立させるための強引なコンバートは無しとし、その主人公が公式戦(又はそれに準じる重要な試合)でプレーしたことのあるポジションのみとします。
また、フォーメーションは4-2-1-3型とします。
(1) CF
(2) LWG (3) RWG
(4)OMF
(5)DMF (6)DMF
(7)LSB (8)RSB
(9)CB (10)CB
(11)GK
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「自分を構成する5つのマンガ」語ってみた
マンガサイト「アル」で面白い機能があったので、やってみた。
題して「自分を構成する5つのマンガ」。
「大切なことは全部マンガから教わった」なんて言葉、大げさでもなんでもなくて、
本当に自分の血肉の多くがマンガで構成されているなと思うのだが、
その中でも特に要素の大きい5作品を選んでみた。
これは、ある意味何より深い自己紹介というか、自分語りになる気がする。
興味がある方はどうぞ。
続きを読む有名漫画をジョジョのスタンド風に表してみた
ジョジョのアニメ見てると、アイキャッチで上のようなスタンドのパラメータが出るんでるが、こういうのってすごくカッコいいですよね。
このパラメータに従って、漫画を表してみることはできないだろうか…と思いついたので早速やってみました。
各パラメータは、以下の基準で決定しています。
破壊力・・・・作品の持つインパクト、力強さ。絵柄・ストーリーの両方を含む。
スピード・・・作品の展開の早さ。アクションシーンにおけるスピード感。
射程距離・・・作品が受け入れられる読者層の広さ。
持続力・・・・連載の長さ、及び作品完結後に支持され続ける期間の長さ。
精密動作性・・絵の緻密さ、設定の緻密さ。
成長性・・・・今後、作品が面白くなりそうかどうか。
A:超スゴイ B:スゴイ C:平均並 D:ニガテ E:超ニガテ
近距離パワー型
近距離パワー型と言えば、スタンドの花形。スタープラチナやザ・ワールド、クレイジーDなど、主人公やラスボス級のスタンドが揃っています。
では、漫画で言うとどんな作品なのか?
はい。まずは『刃牙道』です。「刃牙シリーズ」4作目、週刊少年チャンピオンで連載中。 そのネタ性の高さからネット上ではよく話題にされたりコラが作られたりしますが、実際の射程距離(読者層)はそこまで広くないと思われます(C)。
キャラクター、画風ともにインパクトは随一(A)で、格闘漫画だけにスピード描写にも定評があります(ただし、展開が遅いのでB)。
絵は好き嫌い分かれますが、慣れれば普通です(ただし設定が超雑なので精密動作性はE)。まだ連載中なので、今以上に面白くなる可能性はありますね(成長性C)。
いかがでしょうか。破壊力は超スゴイが精密動作性が著しく低い。
「刃牙道ってどんな漫画?」と聞かれたら、「だいたいパープルヘイズみたいな漫画だよ」と答えましょう。
どんどんいきましょう。
先日レビューした『GANTZ』も、近距離パワー型の一種であるといえます。
破壊力はそれほどでもないですが、スピード感のある展開と描写に特長があります。
CGを駆使した精緻な背景などもポイント。
スピードと精密動作性に長けた、3部のJ・P・ポルナレフのスタンド「シルバーチャリオッツ」と同じタイプのスタンドです。
関連記事
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遠隔操作型
遠隔操作型のスタンドは、破壊力や精密動作性が低い代わりに、射程距離や持続力に優れています。
また、本体の意志とは別に攻撃する自動操縦型(「シアー・ハート・アタック」)や、複数の像を持つ群体型(「ハーヴェスト」)、スタンドへの攻撃が本体に反映されない完全自律型(「ベイビィ・フェイス」)などさまざまなタイプがあります。
では、遠隔操作型にあたる漫画とはどんな作品でしょうか。
バスケ漫画の普及の名作『スラムダンク』は、スピードに優れた遠隔操作型スタンドです。
山王戦のラストでは、ほとんどスポーツものにおけるスピード感の限界に達している感すらありましたね。
この光速にも比肩するスピードは、まさに「ハングドマン」。
全体的なパラメータも「ハングドマン」によく似ています。
射程距離(読者層)の広さと言えば、『ドラえもん』は外せません。
老若男女に愛されるその射程距離はもちろん、本体(作者)の死後も薄れない持続力はまさに驚異的ですね。
本体の死後も持続するスタンドといえば「ノトーリアスB・I・G」がありますが、むしろ本体を乗り換えていく「アヌビス神」に近いと言えるかもしれません。いずれにしても自律型ですね。
破壊力・スピードが“なし”なのも、「ドラゴンズ・ドリーム」など自律型に多い特徴です。
スタンドの生みの親である『ジョジョ』自身は、かなり特異で強力なスタンドです。
part1から8まであるということは、群体型と言えるのではないでしょうか。
想像してください。「セックス・ピストルズ」の6体よりも多い8体でひとつの能力で、一人ひとりがそこらのスタンドより強いのです。
まちがいなくラスボス級の強さを持ったスタンドです。
複合型
射程距離が長いくせに破壊力や精密動作性も高いという、原則から外れたスタンドもたまに存在します。
ジョジョ世界ではだいたいそういうスタンドは致命的な弱点を抱えているものですが…(電力がないと動けない、日光を浴びると消滅するなど)
この作品に至っては、ジャンル分けができないほど強力です。
破壊力A、スピードB、射程距離Aはスタンド的に反則級の強さです。
『ONE PIECE』もヤバいです。
射程距離Aなのに破壊力B、精密動作性Bは壊れてます。
成長型
成長型とは、その名の通り成長性の高いスタンドです。
代表的なのは広瀬康一くんの「エコーズ」ですが、漫画作品をスタンド化するにあたっては、多分に私個人の期待値を含んでいます。
『ワールドトリガー』は、私が今のジャンプ連載陣で最も期待している作品です。
連載開始第1話ではいきなり世界観の説明から始まって大丈夫かと思ったんですが、「遅効性SF」というキャッチコピーどおりジワジワと面白くなってきました。
ストーリー的に今後山場が待っているはずなので、期待値も込めて成長性Aとしています。
最後に
注意しておきたいのは、このパラメータが高い=面白いということではないということです。
むしろ作れば作るほど、作品の面白さとは関係ないなーコレ、と思ってました。
なので、あくまでも遊びの範疇としてとらえてください。
さらに漫画のスタンド化を進めるなら、作品に合った能力を考えてみても楽しいかもしれませんね。
みなさんも、お気に入りの漫画をスタンド化してみてはいかがでしょうか。
【翁の漫画評】GANTZ 奥浩哉 70点
【翁の漫画評】ベイビーステップ 勝木光 84点
【翁の漫画評】莫逆家族 田中宏 70点
【翁の漫画評】ふだつきのキョーコちゃん 山本崇一朗 64点
ふだつきのキョーコちゃん(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
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タイトル:ふだつきのキョーコちゃん
作者:山本崇一朗
連載期間:2013~2016年 完結 (全7巻)
評価点:64点
あらすじ(公式引用):
皆が恐れる学園最強「シスコンヤンキー」札月ケンジ。その「シスコン」と「ヤンキー」には人に言えない深い深~~い事情があるようで…?ケンジと妹との間には一体どんな秘密が……!!?
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